Structural Heart Disease

1. 募集対象の先生

1. 成長意欲の高いやる気のある方
2. SHDを中心に、手技や経食道エコーを専門的に学びたい方
3. 国際学会発表や論文執筆など、研究活動にも積極的に取り組みたい方

2.教育体制

当院では、医師一人ひとりのニーズや将来像に応じて、柔軟かつ体系的な教育体制を整えています。

TAVI・M-TEER・LAACなどSHD手技を徹底的に学べるプログラム

・経食道エコーを含む画像診断スキルの習得
 ・ハートチームでのディスカッションを通じた治療戦略の立案
 ・集中的なTAVIカリキュラム
  3rd operator 50例 → 2nd operator 30例 → 1st operatorへステップアップ
 ・ASD・PFO・PDAなど成人先天性心疾患の閉鎖治療も行っており、幅広いSHD治療を学べる。

各分野のスペシャリストによる全面的なバックアップ体制のもと、若手医師は安全な環境で段階的に手技を習得できます。常に専門家から直接フィードバックを受けながら、着実にスキルを磨くことが可能です。

資格取得支援

当院での研修を通じて、以下の資格取得を目指すことが可能です。

・日本循環器学会認定 循環器専門医
 ・日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)認定医/専門医
 ・日本経カテーテル心臓弁治療学会(JTVT)TAVR 実施医/指導医

3.当院の強み

多くの症例数

当院では、TAVIは年間200例以上実施しており、2025年度にはM-TEER(MitraClip)で50例、WATCHMANで70例を超える見込みです。いずれの症例も増加傾向にあり、国内でもトップレベルの症例経験を経験出来ます。何よりも患者さんの安全と治療効果を最優先にしながら、若手の先生でも着実に技術を習得できる環境です。

当院 SHD治療実績(2019〜2024年)

年度TAVIMitraClipLAAOASDPFOPDAPTMC
20196
20209111
20211863531166
202220816491111
202320140501413
20242114760131864

※TMVR 2件
※TTVR 1件

Interventional Echocardiologistの育成

SHD手技と経食道エコーを両輪として学べる、国内でも稀有な教育体制を整えています。SHDチームの若手医師は、SHD治療のオペレーターとしての技術だけでなく、経食道エコーによる治療ガイドも担える次世代をリードする存在として育成します。

国際的な環境

海外からの留学生も多く、日常的に英語を使ったコミュニケーションに自然と慣れることができます。国際学会発表や論文執筆にも積極的に挑戦できる環境があり、さらに海外留学のサポート体制も整えています。

先進的治療の実績

当院では、TTVR(経カテーテル三尖弁置換術)、TMVR(経カテーテル僧帽弁置換術)、
TAV-in-SAVにおけるBASILICA techniqueなど、国内でも限られた施設でしか経験できない先進的治療の実績があります。若手医師はこうした最先端治療を実際に学び、経験を積
む機会に恵まれています。

働きやすい環境

NPやコメディカルスタッフによる強力なサポート体制があり、若手医師は手技習得や臨床判断に集中することができます。また、院内保育所の利用や育休制度も整備されており、ライフステージに応じた柔軟な働き方が可能です。

Interventional Echocardiologistとして専門的に修練している大竹先生の一例

現在、医師9年目で、札幌心臓血管クリニックに勤務して4年目、
SHD治療に幅広く関わり、手技、術中のTEEガイド、画像解析を中心に行っています。
年間経験症例数:TAVI40-50例、PCI100例、TEE200-300例程度。

週間タイムテーブル

時間月曜日(カテ日)火曜日(外勤日)水曜日(エコー日)木曜日(エコー日)金曜日(カテ日)
7:15~病棟回診外勤先の病院へ移動
(市外は送迎あり)
病棟回診病棟回診病棟回診
8:30-9:00内科・外科
カンファレンス
外勤先の病院へ移動
(市外は送迎あり)
内科・外科
カンファレンス
内科・外科
カンファレンス
内科・外科
カンファレンス
午前カテ室:PCI/SHD治療外来TEE検査、SHD治療TEE検査、SHD治療TEE検査、SHD治療
午後カテ室:PCI/SHD治療15時頃に帰院TEE検査、SHD治療TEE検査、SHD治療TEE検査、SHD治療

※当直3(平日2, 休日1)回/月、待機1-2回/月

Interventionist

Echocardiologist

4.到達目標

1. ハートチームでの専門的なディスカッションを自立して行える
2. SHD治療戦略が立案ができる
3. TAVIを単独で安全に施行できる (各Valveの実施医や指導医の取得)
4. 経食道エコーを用いた治療ガイドが可能となる
5. MitraClipやWATCHMANをはじめとする他のSHD治療の基礎を理解できる
6. 臨床経験を通じて、国際学会発表や論文執筆に必要な基礎が身につけられる